中日交流の新たな章を切り開く —— 日本留学教育学会、「中日国際プロジェクト発展センター」の共同設立に参画

2025年3月8日、日本留学教育学会は西安デジタルコンテンツ産業研究院と共同で、「中日国際プロジェクト発展センター」の設立を発表し、同センターの除幕式が西咸国際文化クリエイティブタウンにて盛大に開催されました。

本式典には、清華大学航空宇宙学院同窓会、早稲田大学中国語教育総合研究所、各研究機関代表、企業関係者をはじめ、教育・文化分野の専門家や学者が多数出席しました。また、西咸新区科学技術イノベーション・新経済局の韓萍副局長、西咸文化観光グループの主要責任者も来賓として出席されました。

韓萍副局長は挨拶の中で、「本センターの設立は、デジタル経済の時代潮流に即した重要な一歩であり、地域におけるデジタルコンテンツ産業の発展に積極的な推進力をもたらすものです。今後、国際協力・人材育成・技術革新といった重要分野において継続的な突破を図り、地域独自のデジタルコンテンツ製品を世界へと発信するとともに、中国文化の国際的発信と市場開拓を積極的に展開していくことを期待しています。また、国際的視野を備えた人材育成体系の構築や、科学技術イノベーション分野における国際連携の強化により、産業の高度化と新たな成長エネルギーの創出に貢献することを目指します」と述べました。

式典において、センターの設立契約および銘板除幕が正式に行われました。現地では、清華校友之家・知徳書院、黒竜江大学外国語学院、西安交通大学社会工学研究センター、早稲田大学空間概念研究所、北海道文教大学、青森中央学院大学を含む、日中の高等教育機関・研究機関・文化交流プラットフォーム計27団体が戦略的連携に合意し、本センターが日中の教育・文化交流の新たな一歩を踏み出したことを示しました。

共同設立機関の一つである日本留学教育学会の理事長・邓偉氏は、挨拶の中で「本センターでは、事業開発、国際交流、人材リソース、AI研究開発の各部門を設置し、効率的な運営体制を構築する予定です。今後は日中の大学および研究機関との深い連携を推進し、国際色豊かな教育プロジェクトの海外展開を後押しするとともに、国際会議の開催や日本留学の相談・就職支援などを通じて、戦略目標の実現を図ってまいります」と述べました。

本センターは、日本留学教育学会と早稲田大学などの国際的に著名な高等教育機関との緊密な連携に基づき、学術交流を架け橋としながら、人材育成、産業の海外展開、AI技術協力、留学・就職支援といった重要分野に注力してまいります。日中両国の優れたリソースを結集することで、文化・技術・人材の融合拠点を構築し、デジタルコンテンツ産業の国際的な競争力と影響力の強化を目指します。

同日に開催された「高等教育における国際協力」をテーマとしたフォーラムでは、黒竜江大学外国語学院、日本の北海道文教大学、青森中央学院大学など、日中の8つの大学からの専門家・研究者が登壇し、各大学の教育的特徴、カリキュラム設計、教員体制、ならびに日本留学プログラムの実践的成果について、活発な意見交換が行われました。このフォーラムは、大学間の交流と連携を深めるとともに、今後の国際人材育成とデジタル産業の協働に向けた知見を提供する貴重な機会となりました。

今後、日本留学教育学会は「開かれた協力と革新主導」の理念のもと、中日国際プロジェクト発展センターの運営に引き続き積極的に参画し、教育・科学技術・文化などの分野における日中両国の実務的連携を深め、若者世代の国際交流と共創の推進に努めてまいります。